粉ミルクの調乳に最適な水は?ミネラルウォーターって使ってもいいの?
「赤ちゃんにはできるだけきれいな水を使ってあげたい!」
「水道水よりミネラルウォーターの方が美味しいし安心安全な気がする」
「軟水やら硬水やらよく分からない!」
水ひとつとっても赤ちゃんに与えるものとなると、あれこれ考えてしまうのが親ですよね。
結論、粉ミルクの調乳には軟水のミネラルウォーターであれば安心して使用できます。
今回は赤ちゃんにとってベストな水とその理由について解説します。
そもそも「軟水」と「硬水」はどう違うの?
見た目は同じ無色透明な水でも、さまざまな種類に分かれています。
今回は調乳に使用する上で覚えておきたい「軟水」と「硬水」の違いを説明します。
軟水と硬水の違いは水の「硬度」にあります。
硬度とは、水に溶け込んでいるミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)の含有量を計算式で表したものです。
・軟水→硬度100mg/L未満の水
・硬水→硬度100mg/L以上の水
硬水はのどにつっかえる感じがして飲みにくいのが特徴です。
美容や健康に良いため好んで飲む人もいますが、日本人の体にはあまり馴染みがないため、お腹がゆるくなってしまう人も珍しくありません。
一方軟水は硬度が低い分飲みやすく、水分補給として一般的に親しまれています。
粉ミルクにミネラルウォーターが推奨されない理由
ミネラルウォーターが赤ちゃんのミルク作りには向いていないと言われる理由は、ミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)の含有量、つまり硬度が原因です。
内蔵器官が未熟な赤ちゃんにはこれらの成分が負担となり、下痢などを引き起こす可能性があるのです。
また粉ミルクの中にもミネラル成分がバランスよく配合されているため、硬度の高いミネラルウォーターを使用すると過剰摂取となってしまいます。
硬度の高いミネラルウォーターは赤ちゃんの体に負担をかけてしまうため、ミルク作りには適さないと言われているのです。
赤ちゃんにも使える水はどれ?
粉ミルクの調乳に適している水は「軟水」です。
ミネラルウォーターの中でもミネラル成分(カルシウム・マグネシウム)が少ない「軟水」であれば、調乳に使用しても問題ありません。
市販で手に入りやすいミネラルウォーターの硬度をまとめました。
粉ミルクに使えるミネラルウォーター
・南アルプスの天然水(約30mg/L)
・いろはす(10〜80mg/L)
・六甲のおいしい水(32mg/L)
・アルカリイオンの水(約55mg/L)
・クリスタルガイザー(38mg/L)
・ボルヴィック(60mg/L)
粉ミルクに使えないミネラルウォーター
・エビアン(340mg/L)
・コントレックス(1468mg/L)
海外の水は硬度が高い傾向にあります。
上記のほかにも調乳に使える水は多くありますので、硬度を確認して使用してください。
まとめ
今回は粉ミルクに使用できるミネラルウォーターについて解説しました。
ミネラルウォーターの中でも硬度が低い軟水であれば、問題なく使用できますよ。
赤ちゃんに安心安全な水を与えるためにも、一度硬度を確認してみてくださいね。