男性の家事・育児力全国ランキング!No.1の都道府県は?結果から見える本音とは?
近年日本でも増えつつある男性の育休。まだまだ普及していると言うにはほど遠い状態ですが、若い世代の価値観は確実に変化しています。大手ハウスメーカー「積水ハウス」が発表した「男性育休白書2022」の中から興味深いランキングを見つけました。この結果をもとに、男性の育休や女性の家事・育児時間の変化、マネジメント層の本音について考察します。
男性の家事・育児力全国ランキングとは?
男性の家事・育児力全国ランキングとは、積水ハウスが毎年行っている男性育休の実態調査です。
積水ハウスは「男性の育児休業取得をよりよい社会づくりのきっかけとしたい」との思いで、9月19日を「育休を考える日」として制定。
2019年から企業で働く男性の育休の取得の実態を探る「男性育休白書」を発行しています。
2022年9月に4回目の調査が行われました。
対象は全国の小学生以下の子どもを持つ20代〜50代の男女9400人。また、マネジメント層400人を加えて実施しました。
調査期間は2022年6月7日〜6月14日です。
男性の家事・育児力全国ランキング都道府県別の順位
(出典:積水ハウス)
「男性の家事・育児力」の指標として
1)配偶者評価
2)育休取得日数
3)家事・育児時間
4)家事・育児参加による幸福感
の4つを設け、ポイントを算出してランキングを作成しています。結果はご覧の通り
1位:高知県
2位:沖縄県
3位:鳥取県
となりました。あなたがお住まいの都道府県は何位でしたか?
夫のリモートワークによる女性の家事・育児時間の変化
(出典:積水ハウス)
コロナ禍によるリモートワークで男性の家事・育児時間にも変化がありました。
- リモートワークが増えた男性の家事・育児時間
・勤務日:1.55時間→1.84時間(△0.29時間)
・休日:3.43時間→4.09時間(△0.66時間)
(平均値比)
この結果により、女性の家事・育児時間は短くなる結果に。
- 夫のリモートワークが増えた女性の家事・育児時間
・勤務日:4.73時間→4.15時間(▼0.58時間)
・休日:7.42時間→6.90時間(▼0.52時間)
(平均値比)
夫がリモートワークで飲み会や通勤時間が浮いた分、家庭の時間にあてたのかもしれませんね。
マネジメント層の本音は?
(出典:積水ハウス)
マネジメント層は男性社員の育休取得をどのように感じているのでしょうか?注目すべきはこの2点。
・人手不足で会社の業務に支障が出ると思う:76.0%
・同僚には取得してもらい家庭も大切にしてほしい:75.5%
微差ではありますが、育休を応援したい気持ちよりも仕事への不安が大きいようです。会社を守っていかなければならないマネジメント層には悩める結果となりました。
まとめ
家事・育児力全国ランキングという踏み込みやすい調査から、マネジメント層の気持ちというディープな本音が覗ける興味深い結果が見られました。さまざまな家庭環境がありますが、いつかマネジメント層が気負いなく男性社員の育休を応援できる環境が整うことを祈るばかりです。