赤ちゃんの歯みがきはいつから?
赤ちゃんの歯が生え始めると、いつから歯みがきをすれば良いのか?どのようにすればよいのか?
そんな疑問に歯科衛生士の私がお答えします。
Q.いつから歯が生え始める?
A.赤ちゃんは生後4ヶ月〜9ヶ月頃に歯が生え始めます。ほとんどの赤ちゃんが下の前歯2本から生え始めます。
Q.赤ちゃんの歯みがきはいつから?
A.歯が生え始めてきたらスタート
Q.もっとあとじゃだめなの?
A.虫歯の原因であるミュータンス菌は年齢に関わらず、ミルクや食事の糖分を栄養にして増殖し、酸を作り出して歯を溶かして虫歯になりますので、歯が生えた時点でするのが最適です。また歯みがきに慣れさせるという意味でも早めに開始することをおすすめします。
Q.大人と食具を共有したりキスしなければ大丈夫なのでは?
A.生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯菌は存在しないので、口腔内に菌が入らなければ確かに虫歯になることはありません。しかし、くしゃみや咳による飛沫感染、食事を冷ますときのフーフー、兄弟間のおもちゃの共有、大人の食事を食べたがる等、完全に感染源を断つということは難しいです。
Q.歯みがきシートを使ってもいい?
A.6ヶ月頃まではOK!まだ虫歯リスクも少なく、口に物を入れるという行為に慣れさせる為にも歯みがきシートはおすすめです。しかし細かい部分は落としきれないので、その後は歯ブラシに移行していきましょう。
Q.歯みがき粉は使ったほうがいい?
A.うがい出来る年齢までは使わなくて大丈夫。歯ブラシで擦るだけで十分に汚れは落とせます。磨いたあとはガーゼで拭き取ったり、水を飲ませる等して流しましょう。
Q.フッ素塗布はしたほうがいい?
A.はい。何よりも虫歯リスクを減らして予防することが大事なので虫歯予防に効果のあるフッ素塗布をした方が良いです。
Q.フッ素を飲み込んでしまわないか不安
A.歯科医院はもちろん、検診の際に行われるフッ素塗布の濃度は例え全部飲み込んだとしても体に害のない量を使用するので心配は無用です。
出来るだけ楽しく歯みがきを心がけましょう
嫌がる子供を無理やりおさえつけて歯みがきをすると、子供は歯みがき=嫌なことと認識してしまいます。例えばお歌を歌いながらや、youtubeなどで歯みがきをする動画を見せるのもアリです。とにかく歯みがき=楽しい時間と認識してもらえれば大成功です。
虫歯予防には生活習慣も重要
だらだらとお菓子やジュースを飲み続けたり、チョコやキャラメルなど歯に残りやすい食べ物も子供が小さなうちは極力控えましょう。また食事やおやつのあとは水やお茶を飲むだけでも虫歯リスクを減らすことができるのでできるだけ習慣づけるようにしましょう。