チャンスは新生児期だけ!?可愛い原始反射をご紹介!

赤ちゃんを抱っこする母親

生後0日〜28日までの赤ちゃんを新生児と呼びます。とても小さくてふにゃふにゃとしていて、赤ちゃんの中でも特別な存在ですよね。そんな時期しか見られない「原始反射」をご存知ですか?成長とともに消失してしまう、赤ちゃんの本能的な動作です。見れなくなってしまう前に、ビデオや写真に収めて思い出に残しましょう。

 

原始反射って何?

新生児の手を触っている

原始反射とは、赤ちゃんに産まれつき備わっている反射的な動作のことです。さまざまな刺激に対して無意識的に反応する赤ちゃん特有の現象です。原始反射はママのお腹の中にいるときから備わっているため、生後すぐから見られます。

 

どうして原始反射をするの?

手のひらに新生児の足をのせている

赤ちゃんが原始反射をする理由は大きくわけて2つあります。「生き残るため」と「成長するため」です。産まれたばかりの赤ちゃんは、自分が危険な状況に置かれていても、そこから回避する能力がありません。原始反射をすることで、自分の身を守ろうとしているのです。また、脳や神経のトレーニングのためでもあります。なので、赤ちゃんが成長し自分の意志で体を動かせるようになると、原始反射は役目を終えて自然に消失します。

 

原始反射はいつまで見られる?

玩具を口に入れている赤ちゃん

反射の種類によって見られる期間が異なります。原始反射が消失することで、自分の意志で体をコントロールできるようになります。原始反射が見れなくなるのは少し残念ですが、赤ちゃんにとっては成長した証なのです。

 

原始反射の種類と期間

赤ちゃんの手を掌に載せている様子

さまざまな原始反射の種類と消失までの期間を紹介します。原始反射には個人差があります。よく現れるものもあれば、そうでない動作もあります。赤ちゃんの反応を楽しむのもいいですが、やりすぎには注意しましょう。

 

モロー反射

赤ちゃんが後ろに倒れそうになると、両腕を大きく広げて何かにつかまろうとする動作です。身の危険から守るための反射とされています。生後4〜6か月で消失します。驚いた表情とともに動作をすることもあるので可愛い瞬間が見られます。しかし、身の危険を感じている赤ちゃんにとってはストレスになるので、やりすぎには注意しましょう。

 

探索反射

唇に物が触れると、それを探すかのように首を上下左右に動かします。生後すぐにでも母乳が飲めるように備わった反射能力です。生後4〜6か月で消失します。授乳やミルクをあげる際によく見られます。

 

吸啜反射

唇に乳首や哺乳瓶を当てると、口を大きく開けてくわえ吸い込む動作です。赤ちゃんが生きていく上で欠かせない栄養を接種するための反射とされています。生後5〜7か月で消失します。小さな赤ちゃんが一生懸命に母乳やミルクを飲む姿は癒されますね。

 

把握反射

手のひらに刺激を与えると、力強くギュッとつかむ動作をします。この反射は、つかまり立ちをするためのトレーニングとされています。生後4〜6か月で消失します。赤ちゃんにしては力が強いです。初めて体験する方は「赤ちゃんってこんなに力が強いの!?」と驚きますよ。

 

バビンスキー反射

足の裏をかかとからつま先に向かって指を滑らせると、足の小指から順番に外側に曲がり、扇形に広がる反射です。神経系の発達を促すための反射です。生後3〜4か月で消失します。自分の意志ではなかなかできない美しい動作をするので、一度動画で残してみましょう。

 

ギャラン反射

赤ちゃんをうつぶせにして背中の外側を上から下へなでると、なでた側へお尻が動きます。左右を交互に行うとお尻がふりふりと可愛らしく動くことから「お尻ふりふり反射」とも呼ばれています。ぜひ動画に残しておきたいですね。

 

原始歩行反射

赤ちゃんの首や体をしっかりと支えながら立たせて足を床につけると、両足を前後に動かして歩くような仕草をします。生後1〜2か月で消失します。小さな足を動かす姿についつい応援したくなりますが、あくまで赤ちゃんの意志とは関係のない反射的な動作です。たくさんさせても実際に歩き出すのが早くなるわけではありません。

 

新生児微笑

原始反射ではありませんが、新生児微笑も短期間しか見られない貴重な生理現象です。新生児微笑は自分の意志で笑っているのではなく、反射神経が働いて笑っているような表情に見えるだけと言われています。

新生児微笑は授乳後や眠っている間に見られますが、ほんの数秒だけなので写真に撮るのがとても難しいです。「天使の微笑み」と言われておりとても可愛い瞬間なので、シャッターチャンスは逃さないように。

 

まとめ

赤ちゃんに顔を近づけている母親

新生児期は昼夜問わず2〜3時間おきに授乳が必要な非常に大変な時期です。小さな命を守ることに神経を使い、心身ともに疲弊してしまうパパやママも多いでしょう。しかし、赤ちゃんをよく観察すれば、原始反射だけでなく、今しか見られない貴重な瞬間がたくさんあります。成長したあとで、もっと赤ちゃんとの時間を楽しめばよかった…と後悔しないように、赤ちゃんと触れ合う時間を大切にしてくださいね。

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