産後もキレイなママでいるために!妊娠線の予防とケアを始めよう!
妊娠中期ごろになると、胎児の成長にともなっておなかが少しずつ膨らみ始めます。そして後期になるとさらにおなかが大きくなり、急激な肌の伸縮によって肌トラブルも起こりやすくなります。とくに妊娠線は一度できてしまうとなかなか消えません。妊娠線ができないように、早めの予防が大切です。
妊娠線ってなに?
妊娠線とは、おなかや胸、太もも、おしりなど脂肪が多い場所の皮膚にできる線状のしわです。すいかの縞模様にも例えられます。急激な体重増加や皮膚の伸縮によって生じます。急激におなかが大きくなる妊娠後期に現れることがもっとも多いです。一度できてしまうと、産後、子宮が元の大きさに戻っても妊娠線は消えません。
正中線との違いは?
妊娠線はよく「正中線」と間違えられます。正中線はおなかの中心に縦にのびる茶色い線のことです。妊娠中に正中線ができる理由は2つあります。1つは、おなかが大きくなり皮膚が伸びて薄くなるため。もう1つは、ホルモンの影響でメラニン色素が濃くなるためです。正中線は産後、時間とともに消えます。
妊娠線の予防法3選
妊娠線は見た目にも分かりやすく目立つ、とてもやっかいなしわです。できてしまわないように、できる限り予防したいですよね。妊娠線に効果的な予防法を3つご紹介します。
食事に気をつけよう
妊娠線予防だけではなく、妊娠中なら普段から気をつけておきたいのが食事です。栄養バランスの整った食事は、妊娠中の急激な体重増加も防げます。とくに妊娠線予防に効果的な栄養素と食品を紹介します。
①【ビタミンC】
・オレンジ、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系
・いちご、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類
・パプリカ、ブロッコリー、トマト、カリフラワーなどの野菜類
・パイナップル、マンゴー、キウイなどのトロピカルフルーツ
・ローズヒップ
・アセロラ
・わかめ
②【ビタミンE】
・アーモンド、ひまわりの種、落花生などのナッツ類
・アボカド
・ほうれん草
・アスパラガス
・とうもろこし
・パプリカ
③【亜鉛】
・牛肉、豚肉、鶏肉などの肉類
・大豆
・牡蠣
・レバー
・えび
・いか
・チーズ
④【コラーゲン】
・豚足
・鶏ガラ
・魚の皮や骨
・軟骨
・ゼラチン
⑤【オメガ3脂肪酸】
・青魚(さば、まぐろ、さんま、いわしなど)
・アーモンド、くるみ、チアシードなどのナッツ類
・えび
・ほたて
・亜麻仁油
⑥【葉酸】
・レバー
・ほうれん草
・ブロッコリー
・レンズ豆
・卵
・アボカド
和食を中心に、上記の食材を積極的に摂取すると良いでしょう。
とは言え、毎回栄養素を考えるのも大変ですよね。
難しく考えず、なんとなく頭の片隅に覚えておくだけで大丈夫です。
あとは普段の献立の中に一工夫加えてみましょう。
・お味噌汁の中には必ず豆腐とわかめを入れる
・1日1回納豆を食べる
・食後のデザートやおやつは果物にする
など、自分の生活範囲の中でできることから始めてみましょう。
適度な運動をしよう
妊娠線予防に効果的な運動は、腹筋や有酸素運動です。腹筋が鍛えられていると、急激な皮膚の伸びを抑えられます。ただし、妊娠中に過度な負荷をかけるのは危険です。腹筋をする場合は、仰向けになって顔を少しあげて、おなかに力を入れる程度にしましょう。
妊娠中でもできる有酸素運動には、ウォーキングやマタニティスイミングがあります。とくにウォーキングはいつでも気軽にお金をかけずにできるのでおすすめです。1駅分歩いたり、天気の良い日に公園を散歩してみましょう。気分転換にもなり、頭がスッキリとして気持ちよく過ごせますよ。
経過が順調な妊婦さんなら、臨月前後に産院の先生からウォーキングを促されることもあります。ウォーキングは体重増加の防止や、赤ちゃんが子宮口に下りやすくするのにも効果的と言われています。
保湿クリームやオイルでマッサージしよう
皮膚が硬いと妊娠線ができやすくなります。皮膚をやわらかくするために、お風呂上がりなどにクリームやオイルでマッサージするのがおすすめです。保湿効果が高いものを使用しましょう。マッサージによって血行が促進され、肌の弾力性や柔軟性が改善されます。
また、マッサージにはリラックス効果もあるため、妊娠中の不安も解消されます。お気に入りの香りを楽しめるクリームやオイルを選んでもいいでしょう。
妊娠中期ごろなら、赤ちゃんの耳の機能は完成しているので、ママの声を聞くことができます。おなかをマッサージしながら話しかけてあげると、赤ちゃんとのコミュニケーションタイムにもなりますよ。パパにマッサージしてもらうのも効果的です。夫婦のコミュニケーションやパパと赤ちゃんのコミュニケーションにもつながります。
あまり強くマッサージしすぎないように心がけましょう。また無理をせず、マッサージが苦しく感じるようなら、すぐにやめましょう。
まとめ
今回ご紹介した予防策は、妊娠線だけでなく妊娠中のさまざまなトラブルにも、普段の健康管理にも効果的なものばかりです。これを機に一度、生活習慣全体を見直してみるのもいいでしょう。マタニティライフが少しでも楽しいものになることを願っています。